夏輝（なつき）とお母（かあ）の毎日のこと・・・ぼくのバンダナ

　そういえば・・・ぼくがお母（かあ）んちのワンコになってからしばらくは、首にバンダナを巻いてもらっていたんだよ。どうしてバンダナをしたか？っていうと他のおうちのワンコがバンダナを巻いていた姿が賢そうに見えたからなんだってさ。赤・青・黄・水色・紫・ピンク・緑・・・いろんな色のバンダナをしてもらったけど、真っ黒黒すけの僕には赤いバンダナが一番似合ったみたい。それで賢そうに見えればよかったけど、その頃のぼくは一番の悪戯盛りで、お母（かあ）の携帯を持ち逃げしたり、お気に入りの靴をカジカジして台無しにしたりチューブに入ったグリスを食べて体調を悪くしたり・・・お母（かあ）がウンザリすることばかりしていたっけ。

そのバンダナもある日突然しなくなったんだ。なぜかっていうと、ぼくがバンダナを気にして直ぐにビリビリに破いてしまうようになったからだよ。お母（かあ）の予定ではぼくが大きくなってもぼくの体にあったバンダナを用意するはずだったんだけど、即破いてしまうからあきらめることにしたんってさ。

　写真は、バンダナをあきらめた頃に撮った一枚だよ。バンダナじゃないけど、赤い首輪が似合ってるでしょ・・