夏輝(なつき)とお母(かあ)の毎日のこと・・・足跡なんか見えなくても!!

   昨日の林道も、足跡を辿るのにはちょうど良いくらいの積雪があったんだ。まるでスタンプしたみたいにハッキリとした足跡が沢山ついていたよ。
 小さい頃のぼくは、何の足跡を見つけてもむやみやたらに匂いをたどって行ったけど、最近のぼくはネズミやリスみたいなちっこいヤツは無視して、イノシシやカモシカの足跡には(ちょっとビビって)気付かないフリして、キツネとかイタチとかタヌキとか…何とかなりそうな足跡しか匂いをたどって行かないことにしてるんだ。だからお母(かあ)はじっくり写真を撮ることができるんだよ。
 お母(かあ)は最近、当たり前のことに気づいてとっても感心しているんだ。天形(あまがた)林道には本当は毎日毎日、そう365日生き物達の新しい足跡がついているんだよ。お母(かあ)が気付かないだけで、ぼくは地面についた足跡の匂いをちゃんとわかっているから、毎日あっちへ行ったりそっちへ行ったりして確かめているんだよ。雪の日じゃなくても生き物たちの色んなドラマがあるのに、雪に残された足跡がないとわからないなんて…可愛そうなお母(かあ)だなぁ~。

  写真は、林道に残された足跡・・・・。肉球まで見えるかわいい足跡ってなかなかないんだよ、キツネにしてはちょっと小さめな気がしたけど足跡は一直線についていていたからやっぱりキツネさんかな?これは、何かに気づいてちょっと寄り道して立ち止まった跡。この後また林道に戻って真っ直ぐ一直線にどこまでも歩いて行ったみたい。

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