夏輝(なつき)とお母(かあ)の毎日のこと・・・エーッ(@_@。またスミレ・・だよ

  昨日も一昨日もスミレのことだったのに、お母(かあ)はまだ話したりないことがあって今日もまたスミレのお話しなんだ。

 ぼくんちの周りに一番多い野生のスミレは「タチツボスミレ」かな。このスミレはお母(かあ)の実家周辺でも、都会の公園のような場所でも普通に咲いているんだけど、小さくて目立たない花だから気付かれないことが多いみたい。

 他の野生のスミレは環境の変化や盗掘などで数を減らしているけど、どうしてタチツボスミレは都会でも逞しく生き続けることができるんだろう?

 ほとんどのスミレは、名前の語源になった花の後ろにある「墨つぼ」に似た距(きょ)の奥に蜜腺があるんだ。その蜜を吸うために訪れた昆虫に受粉をしてもらって種を飛ばして子孫を増やすんだけど、例えば蝶々は細長いストローのような口で、受粉をすることなく蜜だけ泥棒しちゃうし、太ったハナアブでは蜜腺の所まで届かないし・・・綺麗なすみれ色の花で誘ってもちゃんと受粉してくれる昆虫を待つことはとっても大変なんだよ。

 そこでタチツボスミレは、昆虫に頼ってばかりいないで、独自の方法で子孫を増やすことを思いついたらしいよ。それは・・・花は花で綺麗に咲かせた後に、今度は閉鎖花(花を開かずに自分で種をつくる)という方法で結実して地面に種を落とすんだって。驚くことに、その種にはアリが好きな物質がついているから、種を見つけたアリがせっせと自分の巣に持ち帰って種まきも無事完了!となるんだってさ。すごいよね~(@_@;)。

 そんな逞しいけど可愛いタチツボスミレは、みんなのおうちの周りにもきっと咲いているはずだよ。4月になったら探してみてね。

写真はそのタチツボスミレだよ。きっとどこかで見たことあるよね~

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