夏輝(なつき)とお母(かあ)の毎日のこと・・・ツバメとスズメのお話し

 昔昔のお話し、ツバメとスズメは仲良し姉妹だったんだってさ。ある時、親が危篤というお知らせが届いたんだって。妹スズメは着の身着のままで駆けつけて、親の死に目に会えたんだけど、姉ツバメは綺麗に着飾ってから出かけたから、親の死に目に会えなかったんだってさ。
 神様は親孝行の妹スズメには「身近な場所で人間と同じ五穀を自由に食べて良い」とし、親不孝なツバメには「虫以外食べてはいけない上に、実りの秋には日本から出ていくこと」としたんだってさ。
 なんていう昔話しがあるんだよ。だけどこの昔話しにはオチがあると思うんだ…
 五穀を自由に食べて良いことになったスズメは、苦労して作物を育てている人間のことを考えずお構い無しに勝手気ままに食べ続けたから、とうとう人間は怒ってスズメのことを害鳥として追い払ったり、巣を見つけるとヒナごと処分するようになったんだよ。反対にツバメは、遥か遠くから苦労して渡りをする立派な鳥(幸せを運ぶ鳥)と崇められ、害虫を食べてくれると感謝され、納屋や玄関に巣を作っても処分されずに守ってもらえるようになったんだってさ。っていう後の話しはお母(かあ)が思うままに勝手に書いたんだけど~ 
 あながちウソじゃないかもよ…だってスズメは時々嫌がらせみたいに、ツバメがせっかく作った巣を横取りしたり、ひどい時にはツバメのヒナをつついて殺してしまうこともあるんだよ。結局、怒った人間に追い払われて益々嫌われているけどね。 
 スズメも子育て中はヒナのために畑の害虫をとってくれて、人の役にたっているんだけど…ツバメに対する意地悪がエグすぎるんだよね。
 結局、こんな悪い関係にしてしまったのは「神様」のせいなのかなぁ~(´・ω・`)?

 写真は、植物園内にあるシャクナゲ園から、空を見上げた風景だよ。1,500本のシャクナゲが見頃になるのは例年4月下旬からだけど、今年はもう開花が始まっているんだよ。

f:id:koromokku:20160415232748j:plain