夏輝(なつき)とお母(かあ)の毎日のこと・・・人間って…良いのかな悪いのかな…

 著:新美南吉「手袋を買いに」というお話し。雪が積もった寒い日の夜、キツネのお母さんが仔ギツネのために町に出て手袋を買ってあげることにしたんだって。でも、母さんギツネは前に町に行って人間にひどい目にあわされたことがあるから足がすくんでしまったんだよ。それで仔ギツネの片手を人間の手に変えて「こっちの人間の手だけを出して、この手に丁度いい手袋をくださいってお金を渡しなさい。間違えて自分の手を出すと捕まえられてしまうからね!!」って仔キツネだけを町に行かせたんだって。勿論、お母さんギツネは「子供が無事帰ってきますように」と案じながら、ひとりで行かせたことを後悔しながら仔ギツネの帰りを待っていたんだよ。
仔ギツネは初めてみる人間の世界にワクワクドキドキしながら手袋を売っているお店について「この手に合う手袋をください」って戸の隙間から、間違えて自分の手を出しちゃったんだってさ\(゜ロ\)(/ロ゜)/…お店のおじいちゃんは直ぐにキツネだと分かったんだけど、お金は葉っぱじゃなくて本物だったからちゃんと手袋を渡してくれたんだって。
お母さんギツネは無事帰ってきた仔ギツネを暖かい胸に抱きしめて泣きたいほど喜んだんだってさ。 それで仔ギツネは「母ちゃん、人間てちっとも恐くないよ。間違えて自分のお手々を出したけど捕まえずに、ちゃんと暖かい手袋をくれたよ」って話したんだって。
お母さんギツネは「本当に人間はいいものかしら」ってつぶやいた…というお話しなんだよ。
東日本大震災の時も今回の熊本地震でも、日本全国から沢山のボランティアが駆けつけて手助けしてくれて凄い!!人間はいいな…と思う一方、被災して避難している方のお家に忍び込んで空き巣や車上荒らしをしている悪い人間もいるんだって。お母(かあ)が「悲しいことだね…(´;ω;`)」って言ってるよ。
 ぼくも、お母さんギツネみたいに考えてしまうんだ。人間は本当にいいものかな?悪いものかな?って。ほんの一握りの悪いことをする人間のせいで…

 写真はクマシデの花だよ。この後、ビールの苦みの元「ホップ」に似た実をつけるんだ。似ているだけで役にたたないけど。

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