夏輝(なつき)とお母(かあ)の毎日のこと・・・水仙の思い出

 お母(かあ)は小さい頃、雪が溶け始めるとソワソワしながら待っていたことがあるんだよ。
 それはね、庭先に植えてある水仙の芽が出たのを一番に見つけること。他の人はきっと「エッ(;・ω・)そんなこと…( ̄▽ ̄;)」って思うだろうなぁ~
 今思えばお母(かあ)は小さい時から植物が好きだったのかも…お母(かあ)の実家、白石市の三住地区は蔵王連峰の麓にあって、今はそれほどではないけど結構な豪雪地帯だったんだって。冬に緑の葉のままの植物といえば、松か杉か檜なんかの針葉樹しかなかったから草木萌える春がとっても待ち遠しかったんだね。それで雪が溶け始めた頃にいち早く出てくる水仙の芽を見つけると「春が来たよ~゜+。(*′∇`)。+゜」ってはしゃぎまわるほど嬉しかったんだってさ。今でも、日溜まりの庭先にちょこんと顔を出した水仙の芽を見ると嬉しくなるし、あの頃の自分の姿や実家の庭先の風景が浮かんでキュンとなるお母(かあ)なんだよ。
 実家の庭にはポピュラーな黄色のラッパ水仙と、今ではあまり見ることのできない口紅水仙が植えられていたんだって。昔は今ほど園芸種が出回っていなかったから、庭に植えられていた草花の種類も少なかったけど…それはそれで実家の風景に合っていたなぁと今でも思うんだってさ。
 写真は口紅水仙。子どもながら、真ん中の縁の紅色が何となく大人の女性を思わせて憧れに近い想いで見ていたお母(かあ)なんだよ。
 ネットで検索すると色んな口紅水仙がでてくるけど、やっぱりこの水仙が一番、口紅水仙らしいなぁ~。 ネット検索して更に驚いたのは瀬川瑛子が「口紅水仙」という歌を歌っていたこと…口紅水仙を憧れに近い想いで見ていたお母(かあ)だけど~実際のお母(かあ)は歌のような大人の女性にはなれなかったね( ̄▽ ̄;)…

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