夏輝(なつき)とお母(かあ)の毎日のこと・・・お母(かあ)石畳を思う

 ぼくんちで野菜を出荷している「アグリエの森」では今、アプローチ工事をやっているんだけど、これがね、始まってからしばらく経つけど一向に作業が進まないんだって。最近お母(かあ)は気になって眺めていて気付いたんだけど、そのアプローチはたった1人で黙々と作業していることがわかったんだ。
 そして、お母(かあ)が労いの言葉をかけたら次のようなことがわかったんだよ。
 「作業は人足が多いほど早く済むが…アプローチに使う畳石は、他の業者から適当に割った状態で納品され、それを「乱張り」という方法で施工する。石は色、形、大きさが違うので、完成した時のバランスを考えながら嵌め込んでいかなくてはならないので、人足ばかり多くてもきれいに仕上げることができないから1人でやっている」って。
 その話しを聞いて、もう一度途中まで完成した石畳を見たとき、今まで何も考えずに歩いてきた様々な場所の石畳にも職人さんのそんな気持ちが込められているんだなぁって気付いたんだって。お母(かあ)は思っていることがあるんだ。そのアプローチが完成した日には、ひとつひとつの畳石を見ながら、汗だくになって黙々と作業をしていた職人さんのことを思おうって。
 写真は、施工途中の石畳。色も形も大きさも違う石を、バランスよく配置することは本当に大変だよね。

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