夏輝(なつき)とお母(かあ)の毎日のこと・・・山の怪その3

  お母(かあ)が体験した山の怪。2つ目は結婚してから数年後のこと。実家に遊びに行った時に母ちゃんも連れて小原温泉方面をドライブしたんだって。帰りがけに「萬蔵稲荷(参道に鳥居が沢山建っていて見事なんだよ)」にも寄って参道をしばらく歩いた所で母ちゃんが「アラ(・・?、そういえば秋保の親戚で亡くなった人がいたから神社にお参りしたらダメなんでねえが(ダメなんじゃないの)?」なんて突然言い出したんだってさ。お母(かあ)はあまり気にしないから「まだお稲荷さんの社まで着いてないし、お参りもしていないから大丈夫だよ~」って言いながらもそこから引き返して実家に戻ったんだってさ。その日は日帰り予定だったから夕方になってしまったけど、いつも通りのルートで我が家へと車を走らせたんだよ。実家から秋保へ帰る時は、遠刈田温泉からすずらん峠を通って川崎町に出て帰るんだけど、順調に川崎町に入る見慣れた辻まで来て左折してしばらく進んだら、後ろの座席に座っていた子供たちが「お母さん、何処に行くの(゜Д゜≡゜Д゜)?」って不安そうに話しかけてきたんだって。「エッ(;゜∀゜)何処って?家に帰るんだよ…」って答えたら「だって…いつもの帰り道と違うよ( ; ゜Д゜)」って言われて~~「アッ(;゜0゜)」と気が付いたんだってさ。さっき一つ手前の辻を間違えて曲がってしまったことに( ̄□ ̄;)!!。
 いつも曲がる辻はT字路だし、さっき間違えた辻は十字路だからいくら暗くなりかけていたって絶対に間違えるはずないんだよ(ーー;)…行ったことのない道だから、周りの景色も違っているのに子供たちに問われるまでどうして気付かなかったんだろう?
 思い返せば一つ手前の辻の先は、何故かうっすらとぼやけてT字路に見えて、左折方面が月明かりに照らされてハッキリ見えたから「アレ?もうT字路まで来たんだ」と錯覚して左折した気がするんだってさ。高校生の時に見た「あるはずのない道」も、そういえば月明かりに照らされていたんだよね。稲荷神社だけにキツネにバカされた…とこじつけてしまえば不可思議な話しになるし・・・やっぱり 山に住む何か・・・の仕業なのかなぁ~

 写真は、去年の3月に撮った萬蔵稲荷神社にある鳥居。この鳥居のある参道をずっと奥に進むと神社があるんだ。お母(かあ)はこの萬蔵稲荷に何度か来て、鳥居を潜っているんだけどまだ一度も神社まで行ったことがないんだよ。

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