夏輝(なつき)とお母(かあ)の毎日のこと・・・ジシバリの雄しべと雌しべ

   今の時期、空地や田畑の畦や道端に「ジシバリ」っていう名前のタンポポみたいな黄色い花が咲いているんだ。茎が地面を縛り付けるみたいに這っていくから「ジシバリ」なんだって。俗にいう雑草みたいなものだけど。
   写真のジシバリの真ん中あたりにヒョロヒョロしているものが沢山見えるでしょ。お花の雄しべと雌しべは別々にあるものが普通だけど、ジシバリの雄しべと雌しべはひとつになっていて、下半身の黒っぽく見えるのが雄しべで、上半身のクルクルンとしたのが雌しべなんだって。これはタンポポなどのキク科植物に多いんだよ。
   雌しべは雄しべに肩車されながら、どこからか花粉が運ばれて来るのを待っているんだけど、いくら待っても運ばれないときは、最後の手段!!雌しべ自身が雌しべの先をクルンと巻いて肩車してくれている身近な雄しべと受粉するんだってさ…やっぱり、人も植物も側にいて支えてくれているひとが一番ていうことかな。

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